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☆^ようこそトムとボブ君の日記へ^☆

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旅の終わりに

142回  2004年2月9日  (月)

1970年
創立25周年のオリオンレコード。

演歌部門のチーフディレクター高円寺竜三(中村梅雀)は、”艶歌の竜”の異名を持ち、かつては超ヒット作を連発して社の黄金時代を作った。そこへ、経営の立て直しのため、歌謡曲や演歌は遠からず消滅して行くと見る中野慶治(浜田晃)が専務兼制作局長として就任した。演歌部門は暮までに有力なスター歌手をデビューさせることが残された道となった。

ある日、高円寺はさびれた温泉町のある劇場で楽士兼照明係の老人(津田恵一)と出会う。彼は旧関東軍ラッパ吹き。彼を説得し、「懐かしの軍隊喇叭{ラッパ}集」を一夜で完成させる。レコードは大ヒットするが。。。。

そのころ中野専務らは新人歌手ASAMI(林あさ美)のデビューを準備していた。
一方、高円寺の隠し玉とも言える新人歌手金村トシエ(山崎ハコ)のレコーディングがいよいよ始まるところへ、トシエの父金在南(キムジェナム){村田吉次郎}が来る。在南は死んだ妻はパンソリ(韓国の伝統歌謡)の名手で、娘のデビューは本名で・・・・というのがたった一つの遺言だったと語り・・・・・

演歌嫌いの専務との対立。レコードデビューしようとする娘ASAMiとの葛藤など起伏に富んだ楽しめる構成で、俳優の力量もそろっている。酒飲みでギャンブルに明け暮れる名ディレクターを梅雀が哀愁たっぷりに演じ、娘とのやりとりなどしみじと見せる。

客演の山崎ハコ、林あさ美、ダンサーの仙葉由季も雰囲気ある演技を見せる。


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